JR上野駅から、今回のイベント会場である「下町ハイボールフェス」の竹の台広場へと向かうこのルートは、「酒」と「水」という2つの流れをたどりながら、上野という街が「谷の盛り場」と「台地の聖地」の二層構造でできていることを、身体で読み解く散歩旅です。
蒸し暑い梅雨の合間、ただゴールの一杯を目指すだけでなく、「なぜこの場所に、この賑わいがあるのか」という街の“地層”を拾い集めながら歩いてみませんか?🚶♂️🥃
スタートはJR上野駅。改札を出てすぐ、駅前に立つのが「賑わいの像」です。
上野は、東北・上越方面からの列車が着く「北の玄関口」。集団就職列車に乗ってこの駅に降り立った若者たちが、戦後の東京を支えました。賑わいの像は、その人と人とが行き交う上野のエネルギーを象徴するモニュメント。これから歩く「酒と水の街」の入口にふさわしい、人いきれの記憶です。
そこから高架沿いに広がるのが「アメ横商店街」。
戦後の闇市から生まれたこの商店街は、もともと「水」と縁が深い場所。すぐ脇には、かつて不忍池から流れ出ていた忍川(しのぶがわ)が流れていました。今は暗渠となって地下に消えていますが、水の通り道だった低地に、人と物と酒の流れが生まれた——昼から酒を飲める立ち飲み屋がひしめくこの街は、まさに上野の「俗」を象徴する盛り場です。
アメ横を抜け、不忍池の方へ向かうと「下町風俗資料館」(通過)が見えてきます。
明治・大正・昭和の下町の暮らしを再現した資料館。駄菓子屋、長屋、銭湯——庶民が水と火を分け合って暮らした、下町の生活の記憶がここに保存されています。
少し進むと、「駅伝発祥の地」の碑が現れます。
実は日本で最初の駅伝は、1917年(大正6年)、ここ上野・不忍池をゴールとして行われました。京都・三条大橋から上野・不忍池まで、約508kmを3日間かけて走り継いだのが駅伝の始まり。今や正月の風物詩となった駅伝のルーツが、この水辺にあります。
そして、台地を登り始めると、朱塗りの鳥居が連なる「五條天神社・花園稲荷神社」へ。
五條天神社は医薬の神様を祀る古社。病を癒やす祈りの場であり、隣の花園稲荷神社の朱の千本鳥居をくぐると、俗世のアメ横から一転、「聖」の空気**に包まれます。同じ上野の中で、谷の盛り場から台地の聖域へと、空気が切り替わる瞬間です。
さらに公園の中心へ進むと、「小松宮彰仁親王騎馬像」が見えてきます。
明治の皇族で軍人だった小松宮の堂々たる騎馬像。上野公園が、江戸の寛永寺から明治の「国家の公園」へと姿を変えたことを物語るモニュメントです。
その近くにあるのが「ボードワン博士像」。
オランダ人医師ボードワンは、明治政府が上野の山を病院や軍事施設にしようとした際、「ここは自然公園にすべきだ」と提言し、上野公園の誕生を救った恩人**です。彼がいなければ、今日の上野公園も、このフェス会場もなかった——いわば、今日の乾杯の“生みの親”です。
谷の盛り場から、消えた川の記憶、医薬の聖地、そして公園を生んだ恩人へ。
最後にたどり着くのが、かつて寛永寺の本堂(根本中堂)があった竹の台広場=今日のハイボールフェス会場です。
酒(アメ横の盛り場)と水(忍川・不忍池)、俗(谷の賑わい)と聖(台地の寛永寺)。
何かを探すというより、上野という街が抱える2つの流れを足の裏で感じながら歩く散歩です。最後は、江戸の聖地の真ん中で、よく冷えたハイボールで乾杯しましょう🥃
【イベント概要】
下町ハイボールフェス2026 in 上野恩賜公園
「梅雨空を吹き飛ばせ!」を合言葉に、上野恩賜公園・竹の台広場(噴水前広場)で開催される、立ち飲みフェス実行委員会主催の入場無料イベント。こだわりのハイボールと下町ならではの絶品グルメが大集結する、初夏の青空乾杯フェスです。後援は台東区、協力は日本盆踊り協会・浅草おかみさん会。
会期: 2026年6月11日(木)・12日(金)12:00-21:00 / 13日(土)10:00-21:00 / 14日(日)10:00-19:00
会場: 上野恩賜公園 竹の台広場(噴水前広場)、JR上野駅 公園口より徒歩2分
入場無料(飲食は有料)、雨天決行
【今回の見どころ】
こだわりのハイボール飲み比べ
レモン香る爽快な定番から、甘口の初心者向け、変わり種まで、多彩なハイボールが集結。お酒の苦味が苦手な人向けの甘いハイボールもあるので、お酒に強くない人でも楽しめます。何を飲むか迷う時間も、フェスの醍醐味。
ハイボール以外のイチオシドリンクも
沖縄・琉球創喜の「生ゴーヤサワー」など、ここでしか飲めない個性派ドリンクも登場。青空の下でゴクゴク飲む爽快感は格別です。
広大な青空ロケーション
都会の真ん中とは思えない、上野恩賜公園の広々とした空の下での一杯。入場無料・ワンちゃん連れOKで、散歩ついでにふらっと立ち寄れる初夏の遊び場です。ステージではDJ・バンド・怪談などの多彩な企画も。
行くところ🐸
・賑わいの像
上野駅前のモニュメント。「北の玄関口」上野の人の往来を象徴。
・上野アメ横商店街
戦後闇市が起源。かつて忍川が流れていた低地にできた、昼飲みの聖地。
・下町風俗資料館(通過)
明治〜昭和の下町の暮らしを再現した資料館。
・駅伝発祥の地
1917年、京都〜上野間の日本初の駅伝のゴール地点。
・五條天神社・花園稲荷神社
医薬の神様と朱の千本鳥居。谷の俗から台地の聖へ。
・小松宮彰仁親王騎馬像
上野公園が明治の「国家の公園」になったことを示す像。
・ボードワン博士像
「上野は公園にすべき」と提言し、上野公園の誕生を救った恩人。
最後は竹の台広場(噴水前広場)のハイボールフェス会場で乾杯・解散となります🥃
当日の流れ
15:00 JR上野駅 中央改札口 集合
15:00 ~ 17:00 散歩ののち、解散
参加費:500〜800
【以下了解の上、ご参加ください】
上記はあくまで予定です。時間によっては回りきらないかもしれません。
散歩なので歩きやすい靴でお越し下さい。
飲食代は各自の支払いとなります。
開始の6時間前の時点で最少催行人数を下回っている場合は中止となります。その場合は全額返金されます。場合によってはもっと早く判断することがあります。
散歩イベントは、あまりにも悪天候の場合は中止となります。小雨位の天気なら、主催者の判断により開催されることもあります。その時の状況を見て、総合的に判断します。尚、イベントの雰囲気や状況によっては、散歩ルートは変更することや、行く予定の場所を削る可能性もあるのでその点をご了承下さい。
また、散歩イベントは遅れて参加しても大丈夫ですが、合流出来なかった場合の責任はこちらでは負えないです。ですが、出来る限り今日行く所の予定や、次向かう場所をメッセージに流して対応を致します。イベントを開催しながらの対応になりますので、こまめなやり取りをすることが難しい点だけご了承下さい。
営業、勧誘、迷惑行為がある場合はつなげーとに報告の上、今後のイベント参加は不可です。