『自然な構造体』読書会・建築見学

　フライ・オットー他『自然な構造体』（鹿島出版会）の読書会を開催します。
　例えばガウディの設計手法を知り、構造物は普く自然法則に従っていることに改めて気づけば、次には自然と人工の構造体に関する様々な疑問が湧いてきます。それらの違いと共通点は？　人工物はどこまで自然に近づけるのか、そもそも自然の構造体は最適なのか。今後どんな構造の建築が生まれるのか？
　そんなことを考えるヒントとなるのが今回取り上げる本です。この本は旧西ドイツの生物学者・建築家・技術者による研究グループの知見をまとめたもので、自然の中の構造システム、様々な典型的構造、生きている構造体の生成プロセスなどについて書かれています。筆頭著者のフライ・オットーは吊り屋根によるミュンヘン五輪競技場等で知られ、2015年にプリツカー賞を受賞しました。少し古い本ですが、考えを広げるきっかけを多く与えてくれます。
　今回は1章「自然」と2章「構造体」（130ページ弱）を必須の読書範囲とします。もちろん余力があれば3章以降も読んでみてください。写真も多めで長いとは感じません。
　また建築構造に関連して、すみだ生涯学習センター（長谷川逸子、梅沢良三）を任意で見学します。構造も意匠も特徴的なこの建築を訪れて、本の理解を更に深められればと思います。

『自然な構造体』
https://kajima-publishing.co.jp/books/sd-books/97w3curcsyhv/

ユートリヤ すみだ生涯学習センター
https://www.yutoriya.jp
https://use-web.jp/projects/92/

●当日の流れ
12:30 集合
12:45- 読書会（錦糸町の貸会議室）
15:30- 建築見学（すみだ生涯学習センター）
16:30頃 解散

●参加費
300円（つなげーとシステムから参加する場合、別途システム利用料がかかります）

●備考
・読書会では、課題図書の各トピックを中心に、参加者全員で感想共有や意見交換を行います。
・建築見学への参加は任意です。
・つなげーと外からも5名程度が参加予定です。