鈴木亮平が主演を務め、有村架純と兄妹を演じた映画「花まんま」が12月7日(日)にWOWOWシネマで放送される。朱川湊人の短編集を原作とし、第133回直木賞受賞作を前田哲監督が映画化した作品である。

前田監督は映像化を提案し続けて17年越しで実現させたとされ、これまでに「そして、バトンは渡された」(2021年)や「九十歳。何がめでたい」(2024年)など幅広い作風を手掛けている。物語は大阪の下町で暮らす俊樹とフミ子の兄妹を中心に展開する。

俊樹は鈴木が演じる人物で、妹を守り続けてきた働き者の兄として、働く工場の仲間からも“兄やん”と慕われる温かな人物像で描かれる。フミ子(有村)には幼少期から別の女性の記憶があり、フミ子が生まれた時に若くして事件に巻き込まれて亡くなった女性の“心”が入り込んでいたという設定である。

俊樹は妹の結婚が決まると複雑な感情を抱き、その意固地で頼りない面や熱血さを併せ持つ人物像を鈴木が体現している。鈴木は多彩な役柄での実績も紹介され、来年1月期のドラマ「リブート」ではお人好しなパティシエと悪徳刑事という善悪を行き来する一人二役にも挑戦することが伝えられている。