エドガー・ライト監督の新作映画『ランニング・マン』は、1982年に出版されたスティーヴン・キング（リチャード・バックマン名義）の小説『バトルランナー』を原作とする作品である。2025年版は原作により忠実な翻案であり、従来の1987年版アーノルド・シュワルツェネッガー主演作とは異なるアプローチを採っている。

グレン・パウエルが演じるベン・リチャーズは、妻と病気の子供を養うため「ランニング・マン」というリアリティショーに参加する設定である。しかしその実態は、“殺人ハンター”や視聴者たちから30日間逃げ切れば最高10億ドルを獲得できるデスゲームである。

パウエルは撮影で走り回ったり変装したりと多彩なアクションシーンに挑戦していると述べ、撮影裏話やリメイク作品の難しさ、次回作について米『ハリウッド・リポーター』のインタビューで語っている。撮影中は『トップガン マーヴェリック』で共演したトム・クルーズから助言を受けたという。制作側は物語を現実世界へ広げ、参加者があらゆる人から狙われる設定にした点を強調している。