推し活はデジタルとリアルを行き来しながら多様化している。SNSの切り抜き共有や配信でのコメント連携が定着し、遠隔地の参加が以前より容易になっている。

同時に、現場での一体感を重視する動きも強く、コラボカフェやポップアップショップ、会場限定グッズといったリアル施策がファン同士の交流の場を生んでいる。若手お笑いコンビの「さや香」など個々のタレントを中心に、オンラインとオフラインを連動させた応援設計が増加している。

資金面では投げ銭に加え、サブスクや有料会員限定コンテンツが新たな支援手段になっている。イベント側も撮影不可の条件下で会場限定のAR体験やスタンプラリーで参加者の満足度を高める工夫を行っている。

持続可能性の観点からはグッズの循環やフリーマーケットの活用が進み、二次創作に対するガイドライン整備の必要性も指摘されている。今後はメタバースやARを活用した遠隔参加の機会がさらに広がり、地域を超えた推し活コミュニティの拡大が見込まれる。