トヨタ自動車は、11月4日（日本時間11月5日未明）に米国で開幕するSEMAショー2025で『ターボトレイルクルーザー』を初公開すると発表した。ベースは1985年型ランドクルーザーFJ60で、現行『タンドラ』に搭載されているi-FORCE 3.4LツインターボV6エンジンを搭載している。出力は389hp、トルクは479lb-ftで、オリジナルの直列6気筒エンジンの約2倍の出力となる。車体の外観はできる限り純正オリジナルに近づけることを重視し、ファイアウォールの切断やマウントポイントの移動を行わずにコンポーネントを組み込んだ。新しいエンジンマウントの設計や、i-FORCE V6をFJ60の純正5速トランスミッションのベルハウジングに接続するアダプタープレートの機械加工、オイルパンの再設計などが実施されている。ターボチャージャー付きエンジンの冷却強化として新しいヒートエクスチェンジャーも装着した。足回りは1.5インチのリフトアップ、35インチタイヤ、フロントシャックルリバーサルが施され、外装は1986年シルバー147を再現したPPG塗装で仕上げられている。インテリアには控えめにJBLステレオシステムが追加され、トヨタブースでの展示を通じてガソリンエンジン車の役割を示す計画である。