DDTプロレスは12月21日、後楽園ホールで「RING FINALE 2025」を開催した。EXTREME王者To-yがヤス・ウラノを下し6度目の防衛に成功した。試合は10分1本勝負で、2分ごとに抽選される特定技のみで決着する特殊ルールが適用され、Xのハッシュタグ投稿から技が選ばれた。観客参加型の仕掛けが試合展開に影響を与えた。

プロレスの面白さは、リング上の技そのものと観客を巻き込む劇場性の両方にある。今回のようにファン投稿が試合のルールに直結するフォーマットは、ただ観るだけで終わらない参加感を生む。推しの動きや技の“候補”を仲間と事前に出し合って予想し合うだけで、当日の高揚感がまるで違ってくる。こういう熱量って、結局“語れる相手”がいると一気に加速する。後楽園の現地観戦はもちろん、配信を大画面で見る観戦会を開いて、選ばれた技に一喜一憂する時間を共有してみてほしい。初めての人も一人参加歓迎の場があると踏み出しやすいし、観戦後に感想を交換することで次の現地参戦の予定が具体化する。さらに、自分たちで小さなルール大会や予想イベントを企画すれば、“好き”がそのまま遊びになり、仲間と続く趣味に変わるはずだ。今週末に同じテンションの人と会える場があるだけで、推し活は現実に根づく。