マセラティの新型「グランカブリオ」は、グラントゥーリズモと同時開発された2代目オープンモデルとして2024年に登場した。デザインは長いボンネットと流麗なプロポーションを維持し、オープンボディでもリアのフェンダーラインが際立つスタイリングである。

乗員環境は4人乗りで、ファブリック製の電動開閉ソフトトップを採用。車速50km/h以下で約14秒の開閉が可能で、オープン時でもおとな4人が快適に乗車できるとする。インテリアはイタリアの職人技と厳選素材を用い、マルチメディアやADASを備えた上質な仕立てである。

日本仕様のパワートレーンは、新開発の3LガソリンV6ツインターボ「ネットゥーノ」と8速ATの組み合わせのみが設定される。出力は550ps、最大トルクは650Nmで、4輪を駆動する仕様である。走行フィールは豪快なサウンドと力強さを併せ持ちつつ軽快さも感じさせるとしている。

快適装備としてフロントシートに首まわりを温めるネックウオーマーを標準装備し、リアはウインドストッパーで乱気流を低減する配慮がある。価格は3120万円で、開閉の速さや職人技を活かした内外装、強力なパワートレーンが特徴のオープンGTである。