STU48の福田朱里さんは、広島と京都を往復しつつ7年半かけて同志社大学を卒業したという異色の経歴を持つ。彼女は地元香川の活性化を目指し、自らプロデュースする音楽イベント「フクフェス」を開催している。初開催はアイドルフェスだったが、福田さんの好みも反映され、2024年9月の第3回からはアイドルとバンドが融合したフェスに拡大した。

福田さんがフクフェスを始めたきっかけには、他の多ジャンルが共存するロックフェスやアイドルフェスでの体験が大きい。ももいろクローバーZの佐々木彩夏さんがプロデュースする「AYAKARNIVAL」で全出演グループとステージに立つ姿に感銘を受けたことや、やついフェスでの異ジャンル融合による化学反応を目の当たりにし、瀬戸内地域でそうしたフェスが少ないことに気づき、自分でフェスを作ろうと決意した。

イベント名は最初「朱里祭り」案があったが可愛すぎるとして却下され、「フクフェス」として現在に至る。STU48の一メンバーとしての説明責任と納得感の必要性も感じつつ、地元への強い愛情と明確な目的意識をもって運営に携わっている。多ジャンルの融合により新たな音楽体験を香川にもたらし、地域文化の活性化に貢献している。