お笑いコンビさや香の石井が、特番『どうなる最後の1軒さん!?』への出演にまつわる経緯を語った。番組は全国に残る“最後の1軒さん”を取り上げ、団塊の世代が守ってきた文化や時代の流れを芸人たちが深掘りする内容である。見取り図の盛山晋太郎とリリーがMCを務め、バッテリィズが大阪の看板絵師・八條工房を訪れる場面などが放送された。TVerでの配信も開始されている。

昭和の匂いが残る「最後の1軒」を追う番組は、ただ懐かしむだけでなく推し活のネタ帳になる瞬間が多い。手描きの看板や職人の技術は、スクリーン越しに見るだけで満足するものではなく、現地で実物を見て、誰かとああだこうだ語り合うことで価値が膨らむ。こういう熱量って、結局“語れる相手”がいると一気に加速する。

番組で見せた「期待と違う完成品への笑い」も、推しの新エピソードとして共有すれば盛り上がるトピックになる。推し仲間と「次は実際に行ってみよう」と予定を入れるだけで、推し活が画面の外に根づく。今週末に同じテンションの人と会える場があるだけで、推し活は現実に結びつきやすくなるし、一人参加歓迎の場があれば初めての一歩も踏み出しやすい。

地元の昭和遺産巡りや看板アートをテーマにした小さな散歩会を自分で企画するのも楽しい。参加後に続く会話や次の約束が、推し活を長く続ける原動力になる。映像と現場、語り合う仲間――この三拍子がそろうと、単なる特番のワンシーンが自分のネタ帳になり、新しい推しエピソードが増えていくはずである。