是枝裕和監督が「第38回東京国際映画祭」（会場：LEXUS MEETS 日比谷）のトークショーで、千鳥・大悟が主演を務める最新作『箱の中の羊』（2026年公開予定）について語った。

本作は大悟が映画初主演を務め、綾瀬はるかが夫婦役で初共演する作品で、“少し先の未来”を舞台にヒューマノイドを息子として迎え入れる夫婦の物語が描かれる。

是枝監督は大悟の芝居について「自由に動いてもらうととても面白い」と絶賛した。

また、自身の撮影スタイルとして事前にストーリーボードのような構成を作る一方で、現場に入ると「とりあえずやってみましょうか」と試すことが多いと説明した。

撮影監督が監督の想定と違う位置にカメラを構えることがあり、その方が良いと判断されれば役者の動かし方やせりふも現場で自然に変わっていくという。

是枝監督は現場であまり台本を手にしておらず、せりふがその場で変わることが多いと語った。

こうした柔軟な演出方針が大悟の自由な動きを引き出していることを強調し、作品への期待を高めた。