菅田将暉が主演するドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』（略称「もしがく」）での変貌ぶりが注目されている。役どころは若き劇団演出家・久部三成で、シェイクスピアと演劇を愛する少々暑苦しい性格である。

三谷幸喜のゴールデン・プライム帯での民放連続ドラマ脚本復帰作となる本作には、二階堂ふみ、神木隆之介、浜辺美波といった主役級の俳優が揃い、演技合戦の様相を呈している。舞台は1984年の渋谷を再現した架空の街「八分坂」で、作品全体に昭和的な空気が漂っている。

特に菅田の上がった眉や圧のある表情から生まれる「昭和感」が最大の見どころとされる。記事はその顔立ちを若かりし日の加藤茶や、ちばてつやのマンガ『おれは鉄兵』の鉄兵になぞらえ、生まれたての素朴な野心と生命力と表現している。

菅田の演技は、ままならぬ環境でむき出しに生きる人物像に説得力を与え、作品を動かす力になっていると評されている。視聴者やメディアの間で表情の激変が話題になっており、今後の回にも注目が集まっている。