2026年公開予定の映画『箱の中の羊』で綾瀬はるかと千鳥・大悟が初の夫婦役を演じることが明らかになった。是枝裕和監督の最新作は“少し先の未来”を舞台に、ヒューマノイドを息子として迎える家族の物語を描く。

綾瀬は『海街diary』(2015年)以来、11年ぶりに是枝監督作品へ参加する。大悟はこれまでも映画出演経験はあるものの、映画主演級の役柄は今回が初めてとなる。

是枝監督は大悟について「存在感があり、歩き方が独特で、人間味があってすごくいい顔をされています。70年代の日本映画界にいた俳優さんのような顔」と評価した。

さらに監督は「芸人さんには勘がよく、間合いの取り方がうまく、掛け合いのお芝居が上手な方が時々いらっしゃいますが、大悟さんはまさにそうでした」と述べ、演出に際しては「そんなにきっちりセリフ覚えなくても、僕が現場で耳打ちする感じでそれをそのまま自分なりにやっちゃってください」という手法を採用していると説明した。

撮影現場では初対面のやり取りも伝えられ、大悟は綾瀬に「ごめんな、俺が夫で」と言い、綾瀬は「えーそんな！」と笑顔で応じた。大悟は「ビビってます」「大丈夫なんかなワシってほうが大きい」と正直な心境を吐露し、監督の演出には「非常に気持ちがラクになりました」と語った。

物語では綾瀬が建築士の妻・甲本音々、大悟が工務店の二代目社長・甲本健介を演じ、7歳のヒューマノイドを息子として迎える設定である。現在は「ただただかわいく、ただただ遠くから見ています」とし、まだ夫婦の距離感を探っている段階だという。