グループ防弾少年団(BTS)のシュガ(34歳、本名ミン・ユンギ)の名前を冠した「ミン・ユンギ治療センター」が30日、ソウル市西大門区新村洞にあるセブランス病院の済衆館1階で開所した。

開所式には尹東燮延世大学校総長、クム・ギチャン延世大学校医療院長、イ・ガンヨンセブランス病院長、そしてセンター所長の小児精神科チョン・グナ教授らが出席したが、シュガは個人的なスケジュールのため出席しなかった。

センターは、今年6月にシュガがセブランス小児病院に寄付した50億ウォンの基金を基に設立された。

シュガは昨年11月にチョン教授との対話を通じて、自閉スペクトラム症の患者にはオーダーメイド型および長期的な治療が必要だと感じ、この寄付を行ったとされる。

病院側はシュガの音楽的支援の意思を受けて社会性集団プログラム「MINDプログラム」を開発したとしている。

「MINDプログラム」はMusic、Interaction、Network、Diversityの頭文字を取り、楽器演奏や歌唱、文章作成を通して感情や表現力を育む構成となっている。

安全装置を備えたセンター内部には言語や行動療法のための治療室と、音響および防音設備が完備された音楽・社会性集団治療室が設けられている。

セブランス病院は今後、センター運営プログラムの専門化や持続可能な長期発展、需要増加に対応し、施設を拡張・移転する計画を示している。