アイウェアブランドZoffが好調である。運営会社インターメスティックによれば、8月の全店売上は前年比で22.8％増となった。

7月は新規出店が1店舗のみ、8月は新規出店がなかったにもかかわらずの増収である。背景として、7月からZoffのグローバルアンバサダーに就任したSnow Manの目黒蓮を起用したテレビCMなどのプロモーション施策が効果をあげていると同社は発表している。

アンバサダー起用後、全店売上が一時29.4％伸びる月もあり、7月は3割近い増収を記録した。対照的に、日差しの強い行楽シーズンの5月は全店売上が7.7％増に留まっていた。

Zoffは5000円から1万円程度の中価格帯のサングラスを主力商品に据えており、2024年12月期の全店売上は16.6％の増加を達成している。矢野経済研究所のデータでは2023年のメガネ市場は0.1％増、サングラスは8.2％増であり、外出増やUV対策需要が追い風になっている。

SNS上では目黒蓮の写真とともにサングラス購入を報告する投稿が女性を中心に見られ、ターゲット層の変化が売上拡大に寄与していると分析されている。さらに、目黒蓮が出演するキリンビールの「晴れ風」のCMも好感度向上の追い風となったとの見方がある。Zoff側はアンバサダー起用がプロモーション効果を高めたと評価しており、ファンの消費行動が実売に直結した事例といえる。