富山県氷見市の氷見沖で19日、今季最大規模の気嵐が観測された。写真家の上野俊昭さん（85）が比美乃江公園で午前7時17分に撮影し、唐島がすっぽりと覆われる幻想的な朝景を記録した。気嵐は温かい海水と冷たい空気の温度差によって海面に発生する水蒸気の現象である。

こんな一瞬を「趣味」として追いかけるときのワクワク感は格別だ。早朝の寒さ対策や光の向き、潮位や風の読みどころを考えながら現地に向かうプランニング自体が趣味の楽しみになる。写真を撮るだけで終わらせず、現像やプリント、仲間と並べて見比べる時間を作ると、その日の空気感がより長く心に残る。こういう熱量って、結局“語れる相手”がいると一気に加速する。見慣れた風景でも仲間と一緒に見ることで新しい視点が生まれるし、今週末に同じテンションの人と会える場があるだけで、推し活や趣味活は現実に根づく。

地元の撮影会や早朝ウォーク、カフェでの写真共有会のような小さなイベントを企てると一歩が踏み出しやすい。一人参加歓迎の企画なら初めての人も気軽に来られるし、事前にトークルームで空気感を確かめられれば安心感も上がる。写真は「その場の匂い」までは伝えきれないけれど、同じ時間を共有した仲間との会話や次の約束が、好きなものを長く楽しむ力になる。次にこんな気嵐の知らせを見かけたら、カメラを持って行くだけでなく、その日会える誰かとの予定も考えてみてほしい。