2025.12.4
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鳥取県岩美町岩井の木彫十二支おぐら屋で干支人形作りが最盛期を迎えている。3日、職人たちが来年の「午(うま)年」にちなんだ馬の置物の仕上げ作業に追われていた。
干支人形は約100年前に同店の8代目・小椋幸治が考案した土産品で、当時のデザインを受け継いでいる。現在は10代目の小椋幸人さん(66)と妻の真喜さん(64)が製作を引き継ぎ、伝統技術を守っている。
幸人さんが部材を彫刻刀などで丁寧に加工して木地人形を作製し、真喜さんが貝殻を砕いた顔料で白い下地を塗り、水干絵の具で慎重に着色している。今年は3月から作業を開始したという。
全国の民芸店や神社などから注文が入り、現在までに約1800個を発送した。残り約200個を年末までに仕上げる見込みである。「馬のようにたくましく駆け抜ける1年になるよう一つ一つ思いを込めている。飾ってくれた人たちの癒やしとなってほしい」と話した。
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