女優のんはインターネットテレビ局ABEMAで配信されたドラマ「MISS KING／ミス・キング」で主演を務め、同作ではダークヒーローの女流棋士を演じて役の幅を広げている。

公開中の吉永小百合主演映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」では、のんが吉永演じる主人公の青年期を演じた。

旧芸名の能年玲奈として2013年のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」で脚光を浴びた後、16年6月に前事務所を退社して芸名を変更した経緯がある。

退社後は前事務所に対するテレビ各局の忖度でしばらくテレビ出演から遠ざかり、映画やCMが主戦場となっていた。

ここに来て状況が一変しており、今年４月にはTBS系の日曜劇場「キャスター」で11年ぶりに民放キー局のドラマに出演した。

記事では前事務所が新垣結衣や長谷川京子らの退社で影響力を失ったと指摘し、各局の忖度は薄れていると伝えている。

背景には、公正取引委員会が旧ジャニーズ事務所の対応に“注意”を出した事例や、今年9月30日に発表された「実演家等と芸能事務所の取引の適正化に関する指針」があると分析されている。

同指針は、所属タレントの退所や移籍の妨害、契約の一方的な更新、過剰な違約金設定などを「優越的地位の乱用」に該当する可能性があると指摘している。

記事は、看板タレントであっても契約満了で円滑に退所や移籍できる流れが強まっている点を挙げ、民放キー局の連ドラ主演も取りざたされていると伝えている。