就労継続支援A型事業所を運営する宮古市のNPO法人イーハトーブとりもと（小幡勉理事長）は、本格的なインドカレーを味わえるレトルト商品『愛がけカレー』を開発した。商品化のきっかけは取引先の役員が大病を患い、十分な食事を取れなくなったことだった。通常より少量のパックに関係者の思いを込めた仕様である。

セットはカシューナッツと生クリームを用いた白いポークカレー「ムグライポーク」、スパイスをたっぷり使ったチキンカレー「マサラチキン」、野菜をふんだんに使用した「ベジタブル」の3種類である。監修は北インド出身で同法人の直営飲食店「鳥もと」のシェフ、チャンダン・シンさん（38）が務めた。

1パックは一般的な商品の約3分の1に当たる70グラムで、小腹を満たしたいときに一つずつ食べたり、複数をまとめて味わったりできる設計である。材料は県産の鶏肉や豚肉、野菜にこだわり、家庭でも本格的な風味を再現しやすいよう工夫している。価格は1セット1080円で、宮古市の道の駅みやこ、同法人のオンラインショップ、本県のアンテナショップ・いわて銀河プラザ（東京・銀座）などで販売中である。記事は12月3日付の岩手日報が報じている。