音楽朗読劇ブランド「READING HIGH」の新作『ONE ～The last of 新選組～』が11月29日（土）に相模女子大学グリーンホールで初日を迎えた。room NB（ソニーミュージックグループ）と劇作家・演出家の藤沢文翁氏が立ち上げたプロジェクトによる公演である。

本作は藤沢文翁が脚本をブラッシュアップし、2015年上演の『The ONE』から10年を経て3人劇を5人劇に拡張したオリジナル作品で、新たな登場人物も加わり物語はより繊細で厚みを増している。上演は2日間4公演の予定で、千穐楽となる11月30日(日)夜公演は生配信が行われる。

キャストは斎藤一役に諏訪部順一、土方歳三役に中村悠一、沖田総司・総司の姉である沖田みつ・太夫役に沢城みゆき、坂本直役に梶裕貴、陸奥宗光役にはREADING HIGHシリーズ初出演となる東地宏樹が名を連ねる。もともと坂本直役は梅原裕一郎が務める予定だったが体調不良のため出演が叶わず、急遽代役を梶裕貴が務めた。

物語は明治9年を舞台に、北海道五稜郭に“新選組の亡霊”が現れ土方歳三を名乗っているという噂をめぐり、斎藤一と沖田みつらが五稜郭を目指す旅を描く。過去の栄光と忘れ難き仲間の存在が交錯する中で斎藤一の過去への旅が見どころとされ、出演者による「心揺さぶる演技」が披露された。舞台はレンガ建築とガス灯をモチーフにしたモダンでクラシカルなセットで近代化の象徴を表現している。