町田そのこさんの人気シリーズ『コンビニ兄弟５ テンダネス門司港こがね村店』が11月28日（金）に新潮文庫nexより刊行される。全世界累計90万部を突破したシリーズの最新作刊行とあわせて、NHK総合で2026年春に中島健人さん主演のテレビドラマ化が決定したと発表された。

物語の舞台は九州だけに展開するコンビニチェーン「テンダネス」の門司港こがね村店である。仕事熱心でコンビニを愛する男であり、老若男女をとりこにしてしまう魔性の魅力に満ちた店長・志波三彦と、超個性的な常連客たちの交流が描かれる。最新巻では志波三彦の驚くべき過去がついに明かされる。

従業員の中尾光莉や、バイトと飼い猫と推しである志波樹恵琉の存在で満ち足りた生活を送る高木恋斗といった人物の物語も盛り込まれている。コミカライズは瀬戸ましおによる同名作品がバンチKaiで好評連載中であり、刊行・連載・映像化という多角的な展開で「コンビニ兄弟」ワールドが拡大している。

作者の町田そのこは1980（昭和55）年生まれで福岡県在住。2016（平成28）年に「カメルーンの青い魚」で「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞し、2021（令和3）年に『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞している。今回の刊行と中島健人さん主演のドラマ化によってシリーズの注目度はさらに高まるであろう。