青森県出身の記者が訪れたのは、100年弱もの間和菓子屋を営んでいるといわれる路面店「しげ田」である。店は昔ながらの佇まいで、日常の寄り道として親しまれている様子が伝わる。

名物の「草だんご」は小柄な大きさながら、4粒でもぺろりと食べられる軽やかさが特徴である。もちもちとした歯応えでありながら粘り気はマイルドで、歯切れの良さが印象的だと記されている。

こし餡はすっきりとした甘さで蓬との相性が良く、蓬の青臭さが目立つ前にこし餡のまろやかな余韻と一体になるという。記事は、同じこし餡でもおはぎのねっとりとした食感とは異なり、非常に瑞々しいこし餡である点を強調する。

また、みたらし団子のあまじょっぱいタレと草だんごを組み合わせる楽しみや、季節商品と並ぶ店頭の豊富なラインナップにも触れている。店頭の賑わいや、来店客の注文の様子からも地元に根づいた日常の和菓子店の魅力が伝わる内容である。