商業施設「ラスカ熱海」で28、29日に「駅弁＆あた弁祭り」が開催される。施設開業9周年とJR熱海駅開業100周年を記念した企画で、熱海では手に入らない人気駅弁が50種類以上そろう予定である。JR東日本熱海駅長が直談判して取り寄せた商品や、イベント用におかずやパッケージを用意した駅弁も並び、開催前から注目を集めている。

市内事業所が手がける弁当は「あた弁」と呼ばれ、同施設1階改札口催事場で販売される。レストラン「宝亭」や中華料理店「幸華」、炭火焼き肉店「壽」など6店が協力し、それぞれの店自慢の味を弁当に詰める。地元ならではの出来たてを届けることを目指して準備が進められている。

同施設と同駅が協力して半年以上前から準備を進めてきたという。「普段はない商品を地元の人にも味わってほしい」との思いを込めた企画である。全国の駅弁は1階ラウンジで取り扱い、「牛肉どまん中」や「平泉うにごはん」「ひっぱりだこ飯」などの名物が並ぶ。販売時間は午前10時～午後6時でなくなり次第終了となり、一部商品は届き次第販売開始となる。交渉に奔走した荒屋祐佳利駅長は「2日間しかない駅弁や熱海の食の魅力を味わってほしい」と述べている。