俳優の板垣李光人が初の絵本『ボクのいろ』で絵本作家デビューを果たした。読み聞かせイベントに登壇し、「自分の書いた作品がいろんな方のお手元に届くと思うと喜びでいっぱい」と心境を語った。

絵本『ボクのいろ』は、真っ白なからだをもつ不思議な生き物の「ヌル」が、さまざまな出会いを経て自分の色を探していく物語である。鮮やかな色彩のイラストと優しい語り口が特徴で、子どもから大人まで幅広い世代に向けた作品である。

板垣李光人は文章と絵の双方を手がけ、もともとデジタルで発表した作品に加筆修正と描き下ろしを加えた。制作にあたって特に苦労したのは絵にバリエーションを持たせることだったといい、「テトリスのようにハマる瞬間に達成感があり、それが楽しかった」と述べている。

挨拶の後には作者自身による読み聞かせが行われ、作品の世界観が伝えられた。芸能界で誰かに本を渡したかという質問では、NHK連続テレビ小説「ばけばけ」で共演中の北川景子にプレゼントしたエピソードも紹介された。

作・絵：板垣李光人、定価：1,650円（税込）、発売日：2025年11月6日、発行所：株式会社 Gakkenと刊行情報も明記されている。板垣は2002年生まれで2012年に俳優デビューし、映画『八犬伝』『はたらく細胞』『陰陽師0』で第48回日本アカデミー賞 新人俳優賞を受賞している。