舞台『ブルーロック -EPISODE 凪-』が11月20日(木)に東京ドームシティ シアターGロッソで開幕した。初日に先立ち公開ゲネプロと取材会のオフィシャルレポートが公開されている。

劇場に入ってまず目を引くのは、シアターGロッソの高低差を生かした2段と頭上の通路を含む3段組のセットである。時間軸的に4th STAGEの芝のピッチから“青い監獄”内に戻ったことが分かるよう、緑の面はなく無機質な空間で表現されている。

大きな特徴として八百屋（傾斜のある舞台床）を越えた滑り台に近いスロープや、2段目に設けられたパルクールのようなセットがあり、これまでのシリーズで八百屋舞台を生かして描かれてきた臨場感と迫力のある試合シーンをどう活かすか期待を高めている。

物語は凪と玲王の出会いから丁寧に描かれ、めんどくさいと何事にも熱くならなかった凪が玲王に見つけられてサッカーを始め、急成長していく過程が追われる。本編のシーンやセリフを思い起こさせる展開を押さえつつテンポよく話が進む構成である。

原作8巻ものボリュームをぎゅっと詰めながらもダイジェスト感の無い丁寧なストーリー展開を作り上げている脚本と演出も見どころである。

凪 誠士郎役に佐藤たかみち、御影玲王役に菊池修司がキャスティングされており、佐藤は「さらに新しい景色が待っていると思う」と語った。菊池は「ワクワクした気持ちでいます」とコメントしており、公演と演出への期待感が高まっている。