元乃木坂46で心理カウンセラーの中元日芽香（1996年生まれ）は、推し活を続ける中で生じる葛藤や疲れの対処法を語っている。中元は乃木坂46在籍期間を「2011～2017年」とし、現在は認知行動療法などを学びカウンセリングサロン『モニカと私』を設立している。

推し活をやめどきと判断する目安として、中元は「『ライブに申し込まなきゃ』『グッズを買わなきゃ！』と、楽しみの活動が、～すべき、と義務感や強迫観念になっていたら、推し活が負担になっているサイン」と指摘する。過去と比べて熱量が落ち込み落胆する場合も、見直すサインになり得るという。

また、ライフステージの変化で線引きが難しくなる世代の特徴にも触れ、推し歴が長くて息切れを感じるケースもあると説明する。中元は具体的な対処法として「『私が推し活をやめる』と主体的に決断を」と勧め、遠征やライブ参戦からメディア視聴中心へ切り替える、コミュニティ参加を減らすといった段階的なフェードアウトを提案している。

さらに、応援する側の感情が行き過ぎる危険性についても言及し、「推しも人間です」と注意を促す。推し活が負担になったと感じたときは自分を責めず、別の趣味で時間を埋めるなど現実生活とのバランスを取りながら調整することが有効であると述べている。