声優の津田健次郎が、アニメ『呪術廻戦』で七海建人を演じることについて語った。今秋アニメ放送5周年を迎え、11月に『劇場版 呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』が上映される中でのインタビューである。

七海建人については感情を表に出さない、落ち着いた、淡々とした、責任感のある大人の男性という第一印象を持ち、キャラクターの基盤に「重力のある安定感」を置いて演じていると述べた。個性の強いキャラクターが並ぶ作品の中で、七海は別の存在感を示していると語る。

「渋谷事変」では次々と危機が襲うが、津田は現場であればできるだけ冷静に全体を考えて行動したいとし、一方で咄嗟の反射神経は得意ではないとも明かしている。原作からのアレンジを含めた七海の死に様については、非常に潔く、静かで「後悔のない死に方」に近いと評している。

津田自身も七海のような静かで納得のいく死に方を理想とし、そのために今を逆算して動いていると語った。また、七海の名言「労働はクソということです！」に触れつつ、芝居については「むしろ好きではない、ツラい修業のようなもの」と述べている。

それでも演技がうまく絡んだ瞬間や思わぬ面白さに興奮を覚えることで続けられていると説明し、苦しさを経て得られる喜びが原動力になっていると語っている。インタビューでは「ここからは時間外労働です」といった最近のルーティンやインプットの確保についての言及もあった。