女優の山下美月が、2026年7月に東京・サンシャイン劇場、京都・南座、滋賀・大津市民会館で上演される舞台『成瀬は天下を取りにいく』の主演を務めることが14日、発表された。今回の舞台は、乃木坂46卒業後初の単独主演舞台となる。

舞台版は宮島未奈氏のデビュー作『成瀬は天下を取りにいく』（新潮文庫）と続編『成瀬は信じた道をいく』（新潮社）を原作に構成され、シリーズ累計発行部数は160万部を突破。2024年の「本屋大賞」をはじめ数々の文学賞を受賞した作品で、2025年9月には朗読劇が行われている。

脚本・演出はG2が担当する。主人公の成瀬あかりは滋賀・大津市で生まれ育ち、他人の目を気にせずマイペースに生きるキャラクターで、将来の夢は「二百歳まで生きること」とされる。幼なじみの島崎みゆき役には藤野涼子が起用され、島崎は成瀬を見守る役どころとして描かれる。

G2は『ガラスの仮面』『NARUTO-ナルト-』『ミュージカル SPY×FAMILY』などの舞台化を手がけてきた演出家で、本作でも長編小説を巧みに舞台に構築することが期待されている。東京公演を皮切りに京都、滋賀へ巡演する予定である。