Huluの10月の月間ランキング＜国内ドラマ＞部門で3位にランクインした『ぼくたちん家』は、及川光博と手越祐也が共演するホーム＆ラブコメディである。及川光博が演じるのは波多野玄一、50歳の動物園職員で、老犬と亀と暮らしながら恋人を望む心優しい男性だ。

手越祐也が演じるのは作田索、38歳の中学教師でどこか冷めた雰囲気を持ち、恋人と別れたばかりの人物である。玄一が公園で助けられたことをきっかけに二人は出会い、玄一は索に二人の名義で家を購入しようと持ちかけるという思い切った行動に出る。

物語には玄一の隣人で中学生の楠ほたるも深くかかわり、白鳥玉季がその役を演じる。ほたるは一人暮らしをしながら大金を隠し持ち、事情から玄一に父親役を頼むが、三者面談で担任教師として現れたのが索であり、思いがけず三者が同じアパートに集まる展開となる。

本作は松本優紀が担当する完全オリジナルストーリーで、第一回（2023年度）日テレシナリオライターコンテストで審査員特別賞を受賞した作品である。報道局で性的マイノリティに関する取材や情報発信を行っているプロデューサーであり当事者でもある白川大介がインクルーシブプロデューサーとして関わっている点も明かされている。主題歌は甲本ヒロトの作である。