NHK出版よりスージー鈴木の新刊『日本ポップス史 1966‒2023 あの音楽家の何がすごかったのか』が2025年11月10日に発売される。

本書は日本の大衆音楽史に一本の軸を通す通史であり、「作品性」だけに傾倒するのではなく、「時代性」、ひいては「大衆性（≒セールス）」までをしっかりと捕捉する視点で構成されている。

章立ては年代ごとに整理され、序章や第1章1966―1979、第2章1980―1994、第3章2016―2023などで代表年を掘り下げる。

目次には「1972年の吉田拓郎」「1974年の荒井由実」「1978年の桑田佳祐」「1982年の山下達郎」「1994年の小沢健二」といった節目の年が並ぶ。

最近の節では「2016年の宇多田ヒカル」「2018年の米津玄師」「2023年のVaundy」を取り上げ、現代の潮流も位置づけている。

スージー鈴木は音楽評論家、ラジオDJ、作家としての視座から各時代の作品性と時代性を論じる構成を採るとされる。

NHK出版新書752として刊行され、ISBNは978-4-14-088752-3、定価1,133円（税込）新書判である。

NHK出版デジタルマガジンにて本書の一部が公開されており、邦楽の流れを俯瞰する入門的な設計図を目指した一冊である。