NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の第128回が5日、総合で再放送された。主演の高畑充希が演じる小橋常子と星野武蔵（坂口健太郎）の関係に注目が集まり、視聴者の間で「復縁ムード」が高まっている。

放送は第22週「常子、星野に夢を語る」（第127～132回）の一部で、戦後の東京で女性のために雑誌を刊行する常子らの姿が描かれている。劇中では星野家を訪ねた弓岡柳生（志賀廣太郎）が、星野の亡き妻が生前残していた言葉を明かした。

弓岡が伝えた一節は次のとおりだ。「死ぬ間際、言われたんだ。『あの人は、私が死んでもずっと一人でいるだろうけど、あんな不器用な人が、仕事も家事もなんてできっこない。子供にも母親がいたほうがいい。だから、もし数年経ってもあの人が一人だったら、再婚するよう勧めてほしい』とな」。

星野はその言葉に驚き、義父から注がれた酒を一気に飲み干す場面が描かれた。さらに、会社で働く常子のもとに星野の娘・青葉（白鳥玉季）から兄・大樹（荒井雄斗）の具合が悪いと助けを求める電話が入り、常子がかつて週に一度星野家に立ち寄り子供たちの面倒を見ていた回想も挿入された。

最後は常子が妹の美子（杉咲花）に「さみしい」と本音を漏らしつつ、星野の気持ちを受け入れてこれ以上深入りしない姿勢を示す場面で締めくくられた。なお本作は2016年放送で、主題歌は宇多田ヒカルの「花束を君に」である。