たまプラーザ東急 4階 アートサロンで『福山小夜 作品展』が発表された。福山小夜は1951年奈良県生まれで、1977年にフリーランスのイラストレーターとして活動を始めた。

作品のすべては「青」に満たされていると説明され、その青は作家が孤独や不安の闇に沈むときに救いを与えた「救いの色」であると位置付けられている。具象から抽象へと表現の幅を広げた新たな境地の作品群が並ぶという。

経歴にはVENUS FACTORY厩(うまや)の設立や、991年 バルセロナ遊学、ピカソゆかりの４GATS(クワトロガッツ)での個展「タウロマキア（闘牛）」などが含まれる。1996年のフランスの曲馬団ジンガロ訪問による「ジンガロ」シリーズや2000年発表の作品も紹介されている。

また、1988年 リリースのサザンオールスターズ 、桑田佳祐氏のソロアルバムのジャケットのイラストを手掛けたことや、2005年ギャラリーアッドドゥ「EQUUS〜馬〜」、2007年個展「福山小夜作品展 プロジェクトアズール「青の絵画」」といった展示歴が記載されている。ワークショップ「青の絵画塾」開講やSAYO FUKUYAMA 版画集『男の肖像 高倉健の世界』など出版・挿画の活動も多岐にわたる。

本展は福山小夜が長年培ってきた「青」の表現と制作の軌跡を改めて提示する場となる見込みである。