俳優の北村匠海（27）は26日放送のTBS系「日曜日の初耳学」に出演し、音楽活動の歩みを語った。自身がボーカル兼リーダーを務めるロックバンド「DISH//」は13歳で結成され、2021年のヒット曲「猫」で第72回NHK紅白歌合戦にも出場している。

結成の経緯については、事務所の若手演劇集団「恵比寿学園男子部」の宣伝で路上ライブを行ったことが始まりだと説明した。楽器演奏の経験がなく、当初は楽器を持って踊る“ダンスロックエアーバンド”として活動していたという。

初期には毎週ショッピングモールを巡って集客し、車1台で北海道の稚内から鹿児島まで巡業することもあったと振り返った。2015年、高校2年生の時に日本武道館公演を実現したが、その時点でも「僕らはバンドじゃない」という複雑な思いがあったと語っている。

北村は「人前で演奏するなんてもっての外ぐらい、毎週怒られてたぐらいのひどさ」と当時の演奏レベルを明かし、その経験が「バンドじゃないコンプレックス」を生んだと述べた。武道館の経験を経て自我が芽生え、「僕らはちゃんとバンドになりたい」との決意が固まり、以降は作曲や作詞、楽器演奏に本格的に取り組んでいる。

本人は「曲も作る、歌詞も作る、楽器をやるんだって、もうホントに必死こいてやってます」と語り、ゲストの林修も「コンプレックスって結局、こうしないと消えないんだよなあ」と感想を示した。DISH//の変化と成長ぶりに改めて注目が集まっている。