にじさんじの推し活で近年目立つのは、配信クリップやショート動画を軸にした情報循環の加速である。短尺コンテンツはSNSで拡散されやすく、新規ファンの導入や名場面の再発見に大きく寄与している。

切り抜き文化が成熟する一方で、公式の切り抜き許諾や配信ルールへの配慮を呼びかける声も増えている。ファンアートや二次創作はSNSで活発化し、ファン同士の交流やコラボ企画、グッズ化につながる好循環が生まれている。

音楽カバーや歌唱配信、コラボライブの注目度が高まり、にじさんじ関連の楽曲や企画がコミュニティの中心になることが多い。加えて海外ファンの存在感が増し、英語字幕や翻訳ボランティア、海外向けグッズ展開といった越境的な活動も広がっている。

推し活の多様化により、課金支援（公式グッズ購入、投げ銭、会員登録）と非課金の楽しみ方（切り抜き共有、ファンアート投稿、SNSでの盛り上げ）が並立している。コミュニティ運営側もマナー啓発や公式情報の整理を強化し、健全な推し活を促す動きが出ている。

今後はVRやメタバースを用いた体験型イベントや、公式とファンの協業による新たな企画が増える可能性がある。著作権や配信マナー、個人情報保護などの節度を守りつつ、多様な参加方法を楽しむことが重要である。