長崎市の老舗喫茶店「喫茶ウミノ」が23日、みらい長崎ココウォークに新店舗をオープンした。70年前に長崎市浜町で創業した同店は、昭和の雰囲気を伝える内装を特徴としている。

新店舗はレンガ作りの壁やかつて使われていたレジなどを配し、来店者に当時を思い起こさせる空間を演出している。

メニュー面では、昔から変わらない味のミルクセーキを提供する一方で、店舗限定の「カスタードパイ」も新たに登場した。

「カスタードパイ」はオリジナルの生クリームとカスタードを使用しており、風味の組み合わせが売りとなっている。山口文野記者は「やわらかい甘さの生クリームとさっぱりとしたカスタードクリームが相性抜群です」とその味わいを紹介している。

また、ニップンウミノ・池田真人社長は「昔から来ていただいているご年配の方にも、あるいは今昭和の時代ってあったんだよねっていう世代の方々にも来ていただけるように」と述べ、幅広い世代に親しまれる店作りを目指す考えを示した。

大型商業施設内への出店により、地域の常連層だけでなく買い物客など新たな来訪者層の取り込みも期待される。懐かしさと新規メニューを併せ持つ新店は、長崎の喫茶文化を次世代へつなぐ拠点となる見込みである。