板垣李光人が最新出演映画『ミーツ・ザ・ワールド』でホストのアサヒを演じている。既婚者でありながら不特定多数から愛されたいという複雑な内面を持つ役どころである。

役作りの一環としてホストクラブを取材し、営業中の従業員の明るさが必ずしも本心ではないことに気づいたという。金原ひとみの原作を読み、歌舞伎町という狭い世界で生きる人々の悲痛な思いや息苦しさを強く感じたと語っている。

原作にある「心の奥底にある寂しさ」がアサヒを演じる大きなヒントになり、その点を意識して芝居を削ぎ落とすように表現したという。共演の杉咲花との撮影エピソードにも触れ、「刺激を受けたし、カッコいいなと」と共演者への印象を明かしている。

また、板垣は2025年に映画『ババンババンバンバンパイア』やドラマ『秘密〜THE TOP SECRET〜』『しあわせな結婚』など話題作への出演が続き、連続テレビ小説『ばけばけ』にも参加している。自身が作・絵を手掛けた絵本を11月に発売する予定で、俳優活動に加え表現の幅を広げていることが伝えられている。