大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」の第39回「白河の清きに住みかね身上半減」が10月12日(日)にNHK総合で放送される。森下佳子が脚本を務める本作は18世紀の江戸を舞台に、蔦屋重三郎の波乱の人生を描くエンターテインメントである。

蔦屋は“江戸のメディア王”として喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴らを見いだし、東洲斎写楽を世に送る役割を果たした人物として設定されている。横浜流星が蔦重を演じ、染谷将太が歌麿を務める。

放送では、蔦重(横浜流星)が歌麿(染谷将太)の元を訪れる場面があり、歌麿はきよ(藤間爽子)の体調不良を目にして江戸を離れることになる。鶴屋(風間俊介)の計らいで、蔦重は政演＝山東京伝(古川雄大)と再び会う。

蔦重は地本問屋の株仲間を発足させ、山東京伝作の三作品を「教訓読本」として売り出す動きを見せるが、定信(井上祐貴)は学問や思想に厳しい目を向け、出版統制を強める。結果として三作品について絶版を命じられ、蔦重と京伝は牢屋敷に連行される事態となる。

また昇進をちらつかせる場面で平蔵(中村隼人)が呼ばれ、人足寄場の設置を命じられる描写もある。公式SNSの予告動画では「白河の清きに魚住みかねて」「身上半減の蔦屋」といったナレーションや、「蔦重に書けって！」と泣き叫ぶ政演、「歌に自分の気持ちを分かってほしいだけだろ？」といった台詞も確認でき、次回の緊迫した展開が示されている。