お笑いコンビのジャルジャルのコントが、一部視聴者にとって“教材”のように受け取られているという声が広がっている。

ある視聴者はここ３年くらいほぼ毎日ジャルジャルのYouTubeを観ていると述べ、発達障害傾向のある人がやりがちな失態とそれへの反応の事例が詰まっていると指摘している。

作品では同じような服装で同じようなネタを反復しながら差異が生まれていく構成が続き、その繰り返しの中で社会的なズレや人間関係の機微が浮かび上がると評されている。

視聴者の感想には、声や表情に出して笑うという鑑賞行為自体が増えたというものや、悪意なく自分を貫けば意外と打破できることもあると学んだとする声も含まれる。

また、実際そういう人を悪意なくよく観察した研究発表のようなコントだと捉える向きもあり、学習的な側面を肯定的に評価する意見が目立つ。

一方でネタを分析せずに素直に面白さだけを享受したいという感想もあり、受け止め方は多様である。

さらに『JARU JARU TOWER』の始動以降、コントのタイトルはすべて語尾が『奴』で統一され、過去にリリースしたDVDに収録されていた作品もアップロード時に『奴』を付け直している点が紹介されている。

このようにジャルジャルのYouTube配信は、笑いと学びが交差する新たな鑑賞スタイルを提示しているといえる。