2025年9月25日（現地時間）、プラダの2026年春夏コレクションのショーが開催された。テーマは「BODY OF COMPOSITION」で、身体を構成するものを考察するコレクションである。前シーズンが「今日における女性らしさとは何か？」という問いかけだったことに続き、最新コレクションでは服を通して身体的な解放と自由、そして服を組み合わせる自由を表現した。

ファーストルックとクロージングルックには軍服を思わせるユニフォームが登場するが、プラダはそれをイブニングドレスと同格であると定義している。スカートは巨大なタンクトップのようだったり、オーバーサイズだったりと変形し、ブラジャーはかっちりとしたシェイプを伴わないデザインで表現されるなど、服の持つ根本的な性質を再考する意図が示されている。

全体を通してシャープな作りは最低限に留められ、軽く揺れ動くようなフォルムや型破りなシェイプの服でボディを包みこんでいく構成が目立つ。ベーシックなアイテムにも少しずつ変化が加えられ、新しく柔軟な着こなしができるデザインを提案することで新しいエレガンスを生み出している。会場はオレンジ色の装飾が施され、フロントローにはENHYPENやキャリー・マリガン、セイディー・シンク、マヤ・ホーク、そして日本から俳優の有村架純らが来場した。