音楽評論家の湯川れい子氏のXでの投稿を巡り、BABYMETALをめぐる論争が再燃していると報じられた。ピーター・バラカン氏の過去の発言《あんなまがい物によって日本が評価されるなら世も末だと思います》を引用する形で同調した点が波紋を広げている。

湯川氏は自身がファンであるとした上で、《人形浄瑠璃のように、3人のメンバーの後ろで音を出しているのは、姿を隠している男のミュージシャン達です。では彼女達は何かと言ったら、綺麗、可愛い、振りが上手い。私はまるで卑弥呼のような、彼女達の強烈な美しさと若さに惹かれて、それを評価している1人です。でも、それって決して音楽的な実力でも、魅力でもありませんよね。実にジェンダー的な、水商売的な評価だとも言えるでしょう》と投稿したことが問題視された。

最後の「水商売的」という表現に対し多くのファンが反発し、SNS上で批判が相次いだ。湯川氏はその後、『言い過ぎました』『ごめんなさい』と謝罪し、『水商売のひとり』と付け加えたが、報道は「炎上はまったく収束していません」と伝えている。さらに『全く湯川さんと同じ意見です』と投稿したミュージシャンで音楽プロデューサーの近田春夫氏も謝罪に追い込まれた。

一方でBABYMETALは世界各地のフェス出演やツアーを重ね、8月8日にリリースした4作目のアルバム「METAL FORTH」が全米総合アルバムチャート（Billboard 200）で初登場9位を記録している。メンバー全員が日本人のグループとしては史上初のTOP10入りを果たし、欧州各国でも人気を博していると報じられている。