広島市内でQRコード付きの電柱広告が増えている。街の身近な電柱にデジタル導線を組み合わせ、PR効果を高める手法である。

QRコードを通じてSNSやユーチューブへ誘導できる点が評価され、月に数千円程度という低コストも普及の背景にある。飲食店や中小企業、個人の出稿が増えており、広島市中心部では個性的なデザインの広告も登場している。

中区薬研堀の繁華街では、赤い衣装の女性イラストと大きな「戦慄」の文字が入った電柱広告が確認された。スマートフォンでQRコードを読み込むとユーチューブに飛び、歌唱動画を投稿する歌い手「戦慄」さんの発信につながるという。

こうした事例のほか、あいみょんも展開していることが伝えられており、著名アーティストの活用も注目される。身近な広告媒体にデジタルを掛け合わせることで、小規模な事業者でも手軽に情報発信できる点が広がりの要因となっている。

地域の風景に溶け込む新たなPR手段として、今後も増加が見込まれる。