津田健次郎（1971年生まれ、声優・俳優）がAERA 2025年9月22日号のインタビューに登場し、俳優としての出自と現在の心境を語っている。明治大学在学中に養成所「円・演劇研究所」で学び、舞台に没頭した経緯を明かしている。

若い頃は映画監督になりたく、ジム・ジャームッシュやスパイク・リーの作品に惹かれたが、脚本が書けずに演技へ進んだという。中学生のころから名画座に通った映画好きで、高校時代はミニシアター系に夢中だったことも振り返っている。

演劇の魅力については、屈折した本音を表現できる点を挙げ、「演劇って、そういう屈折した本音を表現として出していい世界だった」と述べている。また、中学・高校・大学と「いろんなことが中途半端にできた」ために、芝居に出合って初めて熱中する経験を得たとも語る。

近況については「仕事はないけど生きてるし、あとはちゃんと生きるしかないな」と率直な言葉を口にし、開き直った心境を示した。インタビュー写真は蜷川実花が撮影した表紙カットが使用されている。声優としての出発と舞台経験の積み重ねが、現在の演技観に影響を与えていることが示された。