NHK連続テレビ小説『あんぱん』の第25週「怪傑アンパンマン」（第123回）が9月17日に放送される。やなせたかしさん（1919‐2013）と小松暢さん（1918‐1993）の夫婦をモデルに、何者でもなかった2人が人生のあらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現したアンパンマンにたどり着くまでを活写する構成である。脚本は中園ミホが手がけ、主人公・朝田のぶを今田美桜、のぶの夫・柳井嵩を北村匠海が演じる。今回のエピソードではミュージカルの準備が本格化し、多忙な嵩をのぶが献身的にサポートする場面が描かれる。メイコ（原菜乃華）や健太郎（高橋文哉）も手伝い、たくや（大森元貴）がピアノを弾きながら曲にアレンジを加える描写がある。物語は順調に進むものの、開演を3か月後に控えた段階でチケットの売れ行きが芳しくないという課題が提示される。その状況に対してのぶがあるアイデアを思いつく場面で次回への期待が高まる。放送はNHK総合にて毎週月曜〜土曜8時ほかで視聴可能であり、創作の背景と登場人物たちの支え合いが際立つ回となっている。