札幌市の大通公園周辺約3キロで「さっぽろレインボープライド」のパレードが行われ、主催者発表で約900人が参加した。イベントは「さっぽろレインボープライド実行委員会」が主催し、今年で25回目となる。

参加者たちはレインボーフラッグを掲げ、「当事者は身近にたくさんいます」「多様性があふれる街を作りましょう」と呼びかけながら沿道に手を振って行進した。帯広市の養護教諭・池田さゆりさんは「みんながハッピーでいられる世界になればいいなと願っています。楽しく歩けてハッピーでした」と語ったほか、帯広畜産大のLGBTs支援サークル「かしわの虹ハウス」に所属する学生も偶然居合わせた人たちと交流できてうれしかったと話した。

副実行委員長の川島暢華さんは「トランプ大統領の就任以降、多様性に関する動きが後退しているような風潮が始まったという懸念を感じていた。（パレードの様子を見て）仲間がいるということ、応援・理解してくださる方がこれだけいるんだと感じられ、非常にありがたく、うれしかった」と述べた。実行委員長の柳谷由美さんは「社会も少しずつ『LGBTQ当事者の人たちがいる』という前提に変わってきていると思うが、もっともっと広げていきたい。今後もたくさんの方と一緒にこのイベントを広げて行きたい」と話している。