「まっぷる刀剣乱舞トラベラーズガイド」の栃木モデルコースは、秋の行楽シーズンの混雑や移動手段の事情を考慮していない点が指摘されている。混雑でバスに乗れない、渋滞や行列で予定通りに回れない、歩道の混雑で徒歩移動に時間がかかる点に注意が必要である。

モデルコースでは祢々切丸を見られない旨が明記されており、二荒山神社の境内は広く、祢々切丸のいる中宮祠へは東照宮からバスで片道50分かかるとされる。東照宮は駆け足でも1時間では回り切れない場合がある。

東武特急は全席指定のため売り切れで乗れない可能性がある。蔵の街遊覧船の最寄りは栃木駅、油伝は新栃木駅でいずれも駅から徒歩約10分だが、遊覧船と油伝の間は徒歩で約20分かかる。

新栃木駅には特急が停車しないため、油伝へ行くなら各駅停車で新栃木→油伝→遊覧船→栃木の順が推奨される。両毛線は日中1時間に1本の運行で、栃木〜足利〜フラワーパークの移動は厳しい。

具体的には、足利市美に16時着を目指すなら栃木駅15:13発に乗る必要があり、フラワーパークを17時頃に着く行程だと足利駅16:56発に乗らねばならず、市美の滞在時間は30分ほどに制限される。フラワーパークはゴールデンウイークの藤ライトアップと秋冬のイルミネーション時以外は17時に閉園するため、春夏の行程では入場できない可能性がある。

総じて刀剣見学と観光を同日に詰め込むと移動や時間の制約が厳しく、1泊2日でも余裕がないコースとなるため、まっぷるのモデルコースを参考にしつつ各自で行程を取捨選択し、余裕を持った計画を立てることが推奨されている。