Netflixで7月31日に配信開始のドラマ『グラスハート』（全10話）が好調で、日本のテレビ番組週間ランキングで6週連続ベスト10入りを果たしている。原作はライトノベルで、物語はデビュー直前に所属バンドをクビになった女性ドラマーが天才ミュージシャンの新バンドに選ばれるというものだ。

主演の佐藤健（36）は映像化を熱望し、自ら企画をNetflixに持ち込み、企画・共同エグゼクティブプロデューサーも兼務している。業界関係者によればNetflixオリジナルの相場や出演料は高く、佐藤の出演料は1本1000万円以上とみられ、企画報酬を含めると全10話で2億円近くになる可能性が指摘されている。

劇中バンド『TENBLANK』は現実世界でもデビューし、10曲入りのアルバム『Glass Heart』が8月27日公開の総合アルバム・チャート“Hot Albums”で総合首位を獲得した。作品に連動した音楽活動はライブやファンミーティングの動員につながり、10月11日のファンミーティングLIVEや11月に予定されるアジアツアー（台北・ソウル・香港・バンコク）などの開催で、チケット収入は少なく見積もっても5億円、グッズ売上は3億円以上が見込まれている。

佐藤が演じる孤高の天才音楽家・藤谷直季は『TENBLANK』でベース＆ボーカルを担当する設定で、ドラマと現実の音楽展開が連動する形で人気が拡大している。ファン動員と関連ビジネスの拡大が作品の勢いを後押ししている状況だ。