NHK大河ドラマ『べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～』第33回「打壊演太女功徳（うちこわしえんためのくどく）」が8月31日にNHK総合で放送された。主演の横浜流星が演じる蔦重が、友の死を前に号泣する場面が描かれている。

物語は天明7年の江戸で打ちこわしが発生し、新之助（井之脇海）らが米屋を襲う展開で進む。蔦重は意次（渡辺謙）に幕府が配る「御救ひ銀（おすくいぎん）」を大々的に宣伝して騒ぎを鎮めようとするが、参加者の中に丈右衛門だった男（矢野聖人）が潜り込み、盗みや対立を扇動する。

丈右衛門だった男が蔦重に短刀を向けた瞬間、新之助が身を挺して蔦重をかばい負傷する。新之助は程なく帰らぬ人となり、蔦重は土饅頭の前で深い悲しみに沈む描写が映し出される。

歌麿（染谷将太）は離れて暮らす中で描いた植物や虫の絵を見せながら「生きてるみてぇだな…」と語り、蔦重を励ます。歌麿は「新さんってどんな顔して死んだ？」と問いかけ、「とびきりいい顔しちゃいなかったかい？」と肩を抱く場面で蔦重を支える。

放送後は「グッとくるよね」「涙が止まらない」などの視聴者反応が寄せられ、感動が広がったことが伝えられている。