歌手の米津玄師が、10月公開予定の実写映画『秒速5センチメートル』の主題歌を担当することが発表された。

主題歌は書き下ろし曲『1991』で、米津自身1991年生まれであることがタイトルに込められている。米津は10代の頃に新海誠監督のオリジナルアニメや原作小説に感銘を受けており、主人公の遠野貴樹とヒロイン篠原明里の小学校時代の輝かしい日々と、大人になっても色褪せない「あの頃」の思い出を楽曲に反映させたという。

『秒速5センチメートル』は2007年公開の新海誠監督作品で、感傷的なテーマが凝縮された名作として18年経った現在も根強い人気を誇る。今回の実写版は、1991年生まれの奥山由之監督がメガホンをとる。

奥山監督は過去に米津のミュージックビデオやアーティスト写真を手掛けており、2人は深い信頼関係を築いてきた。こうした背景から、主題歌と監督として新たなタッグが組まれることとなった。

米津は試写を視聴し、監督の熱意と執念を感じる作品に「すごいものを見た」とコメント。主題歌『1991』は映画のために書き下ろされたが、自身の半生を振り返る意味も込められているという。

この主題歌の発表はファンや映画ファンにとって大きな期待となりそうだ。