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2月7日(土)、シブミナで「アンテナショップ巡り」第2弾を実施しました。前回(1月10日)の“ご当地話中心の散歩会”とは切り口を変え、各地域がアンテナショップで何をどうアピールし、特産品を外部へ発信しているかを、デザイン・マーケティングの視点で見直す構成にしました。
当日は雪予報でキャンセルが続いたものの、最終的に女性3人・男性3人(計6人)で開催しました。
集合はGinza Sony Park 1階。参加者が集まる瞬間の空気感を大切にしつつ、1名遅刻の状況で自己紹介を行い、参加ニーズを再確認しました。結果、当初想定よりも「肩肘張らずに珍しい体験を楽しみたい」というニーズが強く、アンテナショップ以外の見所も厚くする方向へ当日判断で調整。以降は、効率も重視してテンポよく場面転換しながら回遊する形式に切り替えました。
最初にセイコーハウス銀座へ。6階セイコーハウスホールで開催中の「第2回 いしかわの工芸 漆と陶」を鑑賞し、遅れている方の到着待ちも兼ねてギャラリートークにも参加しました。
作品は、写真では伝わらない質感や微細なディテールの情報量が強く、日用品でありながら認知を揺さぶる大胆さ・繊細さに圧倒されました。会場では職人とも直接会話でき、発想の原点や視点転換、応用など、今回テーマ(デザイン/マーケ)に接続する示唆が得られました。作家の「自分が1点作る間に、父は100点作る」という話からは、工房内の制作スタイルやビジネスモデルの違い、それを許容する環境のあり方が見える点が印象的でした。
続いてアンテナショップへ。
• 銀座NAGANO:立地への驚きとともに、ファサードの課題など具体的な観察が出て、視点共有が進みました。
• 銀座・新潟情報館 THE NIIGATA:ここで遅れてきた方と合流し、改めて自己紹介。
• 銀座熊本館:人数が増えた状態で見学。
参加者の関心が“物”だけでなく“建築/場の設計”にも強いことが見えてきたため、Ginza Sony Parkで開催中の「本の公園」や、屋上までの動線を見学。屋上では、全員が座れるコの字型の椅子と屋外ストーブがあり、休憩しながら歓談。購入した土産を食べるなど、交流の質を上げる時間になりました。
寄り道が増えたため、その場でコースを再構成。点在するアンテナショップを短時間(約5分)で連続的に回遊しつつ、会話の反響が大きかった奥野ビルをメインに据え直しました。最後は交通会館にして、解散後は各自で回れる“余白”も設計しました。
アンテナショップをテンポよく巡回:
• まるごと高知
• IBARAKI sense
• おいしい山形プラザ
• ふくい食の國 291
• ひろしまブランドショップTAU
築90年超の風格が際立ち、二つのビルを繋いだことで生まれた向かい合う階段構造、手動開閉のエレベーターなど、現代とは異なる“モダン”が保存されたような存在感が強い場所でした。商品・販促の観察から、場/建築が生む体験価値の観察へ自然に議題が広がり、今回の「珍しい体験を楽しみたい」というニーズとも合致しました。
途中、アジア関連書籍と喫茶スペースを併設する「単向街書店・東京銀座店」にも立ち寄り、異国語が飛び交う熱気から文化の交雑する場としての面白さを体感。
その後、交通会館へ移動し、定番の「銀座わしたショップ本店」のもずく天ぷら/さかな天ぷらを紹介。モザイク壁画の前で感想共有を行い、イベントを締めました。
雪予報の中でも散歩会として成立し、好奇心を基盤に、アンテナショップにおけるデザイン/マーケの観察と、銀座という街が持つ「場」や建築、体験価値の発見が重なった回になりました。短時間の回遊を繰り返しながらも、休憩や寄り道の場面で会話が深まり、結果として参加者同士の交流も厚みを増したように感じています。
この場(ブログ)を借りて、天候が不安定な中でも足を運んでくださり、視点や感想を持ち寄って時間を一緒に組み立ててくださった皆さまに、改めて御礼申し上げます。