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紀尾井坂をゆく

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#大久保利通

大久保利通は、私がもっとも好きな人物の一人です。
鉄仮面なそのポーカーフェイスの奥に、何となく寂しさを湛えたような人物。

大久保と西郷が、同時に歴史の舞台に上がったことによって、幕末は転回し、その勢いが明治へと流れ込みました。
しかし、古い時代を壊し、基礎部分を作り上げた革命後の最初期で、2人とも舞台から姿を消してしまいます。
歴史の必然だったのでしょうか。

大久保は基本的に嫌われ者なのですが(西郷派からは文字通り殺したいほど笑)、大隈重信は大久保に同情をしていたようです。
ワンマンで強力に決めていき、場合によっては親しい人たちも時代の推進力として利用する。
まだまだ勉強足らずですが、2人には似通った点があったような気がします。

紀尾井坂への道。
清水谷には今でも威厳ある大久保が立ちすくんでいるようです。